工場・倉庫の外壁のヒビ!修繕費用はいくら?|志賀塗装株式会社 | 福島県いわき市を中心とした工場・倉庫・施設・店舗の屋根・外壁塗装、外装リフォーム、雨漏り工事、防水工事

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工場・倉庫の外壁のヒビ!修繕費用はいくら?

工場や倉庫の外壁は、劣化が進むとヒビ割れすることがあります。
また、大きな地震のあとにヒビ割れが発生することも多く、放置すると内部まで雨水が侵入し建物の構造体にまで影響が及ぶことがあります。

今回は、工場・倉庫などの外壁のヒビについて、その原因と放置した際に起こりやすいリスク、補修方法や費用の目安と補修する際に使える補助金などについてご紹介します。

目次

1.工場・倉庫の外壁のヒビ

はじめに、工場・倉庫の外壁のヒビにはどのような種類があるか、その状態や原因などをご紹介します。

(1)外壁のヒビの種類と状態

外壁のヒビは、主に「ヘアークラック」「構造クラック」「開口クラック」の3つの種類があります。

ヘアークラック

ヘアークラックは髪の毛のように細いヒビを指しており、幅は0.3ミリ以下、深さ4ミリ以下程度が目安です。
ヘアークラックは、モルタル壁や窯業系サイディング、コンクリート外壁などで見かけられます。

構造クラック

構造クラックはヘアークラックよりも深く大きく、幅は0.3ミリ以上のものが目安です。
ヒビ割れから雨水などが入り込みやすく、建物構造の劣化にも影響する恐れがあるため、速やかに対処することが望まれます。

開口クラック

開口クラックは窓まわり、玄関ドアまわり、ベランダ手すりまわりなど、開口部との接点からヒビ割れが起きているものです。
建物が揺れることで力が加わり、ヒビにつながりやすくなります。
場合によっては大きなヒビ割れになることもあります。

ヘアークラックと違い、構造クラックと開口クラックは比較的大きなヒビ割れとなることが多く、雨水などが侵入しやすくなり建物の劣化を早めるリスクがあります。
このようなクラックは、できるだけ速やかな対処が必要です。

(2)外壁にヒビができる原因

外壁にヒビができてしまう要因のひとつに素材の特性が挙げられます。
モルタルやコンクリートなどの素材は、乾燥や紫外線など環境により収縮する可能性があるため、ヘアークラックなどが起きやすいといわれています。

構造クラックや開口クラックも、最初はヘアークラックから進行していく場合もありますし、建物の構造的な欠陥から起こることもあります。
また、地震や台風など建物が揺れることにより力が加わり、耐えられずヒビ割れが起きることもあります。

(3)外壁のヒビを放置するリスク

外壁のヒビをそのまま放置すると、建物に次のようなリスクが生じることがあります。

雨漏り

外壁にヒビがあると雨水が入り込むため、室内側に雨漏りが発生する恐れがあります。
たとえ室内側に雨漏りの跡が残らなくても、壁の内部に水が入り込み、濡れているケースも少なくありません。

建物の構造体劣化

壁の内部に雨水が侵入すると構造体などの劣化が進行し、腐食やシロアリの発生などにつながることがあります。
鉄骨造りや鉄筋コンクリート造りでは、壁の内部に鉄素材が使われています。
雨水によってサビ・腐食が進むと、耐久性に影響が出てしまいます。
内部の劣化は表面上では気付きにくいため注意が必要です。

外壁の剥がれ

壁内部の鉄筋がサビて膨張し、圧力がかかることで外壁が剥がれる現象があります。
壁が剥がれるとそこから雨水が入り、更なる被害につながる恐れがあります。

劣化診断をご利用ください

外壁のヒビのリスク判断を独自でするのは難しいため、弊社では劣化診断を行っています。
劣化の程度や改修の有無、改修の際のコストバランスの検討・アドバイスなど、豊富な実績と経験から適切で安心できる診断を提供しております。

劣化診断について、くわしくはこちらのページをご参照ください。

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特に「地震のあと」にヒビができやすい場所は?

大きな地震のあとは、建物に不具合が出やすい傾向があります。
外壁のヒビもまさしくその影響が大きいといえます。
地震のあとに特に気を付けたい箇所は、窓サッシ周辺やシーリングまわり、モルタルなどの広い面の部分です。

窓サッシやシーリングは外壁と接しているため、力が加わると耐えきれずにヒビ割れにつながりやすくなります。
モルタルなどの広い面は一見ヒビになりにくように思われますが、下地材となる防水紙やラス、柱・梁などが動くと、壁面にヒビとなって現れやすくなります。
地震のあとは、建物の外部点検を行うとよいでしょう。

2.工場・倉庫の外壁のヒビの直し方と費用相場

ここからは、工場・倉庫の外壁にヒビができてしまったときの直し方と費用相場についてご紹介します。

(1)シーリングによる補修(部分補修)

ヒビがある箇所にシーリングを充填する補修方法です。
ヘアークラックのような0.3ミリ以下の小さなヒビには効果的です。0.3ミリを超える場合は、ヒビがある箇所をU字またはV字カットしてシーリングを十分に充填するU(V)カットシール工法もあります。

補修方法費用相場
(1mあたり)
シーリング充填700円~
U(V)カットシール工法1,400円~

(2)シーリング&塗装(部分補修)

シーリングを充填後に外壁塗装する方法です。
シーリングを施工しただけでは、補修箇所が目立ち外観に影響があるため、外壁近似色などで塗装します。補修箇所が目立ちにくくなるのでおすすめです。

費用相場25,000円~
(1坪あたり)

(3)外壁の塗り替え(部分塗装)

外壁を部分塗り替えする場合の塗装費用の目安です。使用する塗料により費用が異なります。
場所によっては足場代や飛散防止シートの費用がかかります。

塗料種類費用相場
(1㎡あたり)
ウレタン5,000円
シリコン6,000円
遮熱6,000円
フッ素7,000円

(4)外壁の塗り替え(全体塗装)

外壁を塗装補修する場合、一般に塗装の色違いを防ぐため全体を塗装します。費用は使用する塗料によって異なります。
全体塗装をする場合、足場代や飛散防止シートの費用がかかります。

塗料種類費用相場
(50坪あたり)
ウレタン90万円
シリコン100万円
遮熱100万円
フッ素120万円

(5)外壁の上張り(カバー工法)

既存の外壁をそのまま残し、上から重ねて新しい外壁を張る方法です。
工程が少なく、費用を抑えたい場合に向いていますが、ヒビの深さが内部まで侵入していないか判断することが大切です。

費用相場18,000円~
(1㎡あたり)

(6)外壁の張り替え

外壁を張り替えることで、ヒビ割れ箇所を補修する方法です。
ヒビが深くシーリング補修だけでは解決できない場合や、補修箇所が多く美観的にも改善したい場合などにおすすめです。
張り替える外壁材により費用が異なります。

費用相場22,000円~
(1㎡あたり)

(7)定期的なメンテナンス費用の目安

工場・倉庫など、ある程度面積の広い建物の場合、日常でヒビを発見することは難しいため、日ごろから定期的なメンテナンスを行うことがおすすめです。
小さなヒビのうちに補修することで、大きな修繕を避けることにもつながります。

なお、工場・倉庫のメンテナンス費用については、施工内容や材料、塗料のグレード、施工面積、施工条件などによって大きく異なります。
塗装メンテナンスにかかる費用は1㎡あたり5,000円~1万円程度が相場です。
部材の交換となると1㎡あたり1万円~3万円はかかる見込みです。
ただし、定期メンテナンスの正確な見積もりを算出するためには、ヒアリングや現地調査を行う必要があります。

節電になる省エネ塗装とは?

外壁補修で塗装を行う際に、節電効果が期待できる省エネ塗装の検討もおすすめしております。
省エネ塗装とは、遮断熱塗装をすることで夏の暑さや冬の寒さの影響を少なくし、冷暖房費を削減するものです。
電気代・ガス代などが高騰し、工場・倉庫などの維持費も大きな負担になっている企業が多いでしょう。
将来的にも温暖化が進むことが考えられるため、改修の機会に検討してみてはいかがでしょうか。

3.工場・倉庫の塗装修繕に使える補助金や減税制度

工場・倉庫の塗装修繕にも補助金や減税制度が使えることがあります。ここでは、その一部をご紹介します。

(1)事業再構築補助金

中小企業などの事業再構築を支援する事業です。
新分野展開や事業転換、業種・業態の転換などを支援する目的があります。

補助額100万円~3億円 
※補助金の種類による
補助率1/2~3/4 
※補助金の種類による

(2)先進的省エネルギー投資促進支援事業

省エネルギーの推進のため、省エネ効果の高い機器・設備の導入を支援する事業です。

補助率最大3/4

(3)社会福祉施設等の設備整備費

社会福祉施設等を利用する方々への福祉サービス向上を目的とした事業です。サービス向上のための費用の一部を補助します。

補助率最大3/4

(4)減税・減免制度

所有する不動産に対して、次のような減税・減免制度があります。

負担調整措置

工場・倉庫などの固定資産税に対し、負担水準の不均衡を緩和する措置

公害防止用設備

固定資産税の課税基準の特例

災害などにより被害を受けた場合

罹災証明書の提出で減免措置

中小企業投資促進税制

機械装置の導入に対し、特別償却または税額控除の特例

(5)地震によるヒビなら火災保険が使える場合も!

地震によるヒビ割れの場合は、保険の内容により火災保険が適用できる場合があります。
契約内容を確認することをおすすめします。

4.まとめ

今回は、工場・倉庫の外壁にヒビができる原因やその影響、放置した場合の建物へのリスクと補修費用や補助金制度などについてご紹介しました。

小さなヒビも放置することで建物内部にも影響を及ぼすリスクがあります。
どのように対処するのが適切か自己判断するのは難しいため、信用できる業者に相談し判断してもらうことがよいでしょう。
補助金等の活用も含めて、検討してみてはいかでしょうか。