工場・倉庫の塗装修繕を行うメリットとタイミング
工場・倉庫の屋根や外壁の塗料の耐用年数はおよそ10年です。
面積が広いため費用が高額で後回しにしがちですが、塗装修繕をせずにそのまま利用していくとリスクが大きくなっていきます。
この記事を読むと、塗装修繕の必要性やそのメリット、塗装修繕のタイミングや費用相場についてわかります。
目次
1.工場・倉庫の塗装修繕は必要?
工場・倉庫のような大きな建物の塗装修繕には、かなりのコストがかかります。
まずは塗装修繕の必要性について解説していきます。
(1)塗装修繕をしないリスク
塗装が剥がれていたり錆びていたりすると、外観が悪く企業イメージに影響を与えます。
ボロボロの工場・倉庫では、働く従業員のモチベーションも低下していくでしょう。
また塗装の劣化によって雨漏りが起き、そのまま放置しておくと屋根材や外壁材が深刻なダメージを受けて、リフォームに莫大なコストがかかってしまいます。
(2)最新の塗装修繕による付加価値
最新の塗装修繕を施すと、屋根や外壁の断熱機能を高めることができます。
外観が美しくなったり建物の寿命が延びるだけでなく、従業員が働きやすい環境を整えたり、光熱費削減の効果も期待できます。
2.工場・倉庫の塗装修繕を行うメリット
次に工場・倉庫の塗装修繕を行うメリットについて細かく解説していきます。
(1)耐久性の向上
屋根や外壁の塗装には、紫外線から屋根材や外壁材を守る効果があります。
ただし塗料には耐用年数があり、長い期間利用していると劣化して剥がれてしまいます。
塗装修繕することで紫外線から守る効果が回復し、建物の耐久性を高め、長く利用できるようになります。
(2)外観の改善
塗装修繕を行うことで、工場や倉庫の外観は美しく生まれ変わります。
従業員も気持ちよく働けるようになりますし、近隣住民の印象も大きく変わるでしょう。
企業イメージが改善されることで、業績アップも期待できます。
(3)エネルギー効率の向上
例えば「遮断熱塗料」を用いて塗装修繕を行った場合、太陽光を90%反射して屋根表面の温度上昇を防ぎ、断熱効果で外の熱を伝わりにくくすることで、夏場の室温上昇、冬場の室温低下を抑制できます。
室温変化を抑えられるため、光熱費削減に繋がります。
また、窓ガラス表面に「節電窓コーティング」を施すこともエネルギー効率向上に効果的ですので、節約が期待できます。
私ども志賀塗装では、どのくらいの光熱費削減・節約効果が期待できるのかがわかる「省エネシミュレーション」を無料で提供しておりますので、ご希望の方はお申込みください。
(4)安全性の向上
塗装劣化によって雨漏りが発生してしまうと、いろいろな二次被害の危険性があります。
- 従業員が床の水で滑って怪我をする
- 作業用機械が錆びたり、故障したりする
- 出荷する製品が濡れて信用を失う
このようなリスクを排除し、安全性を向上させるためにも工場・倉庫の塗装修繕は重要です。
3.工場・倉庫の塗装修繕を行うデメリットとリスクを減らす対策
メリットの一方で、工場・倉庫の塗装修繕にもデメリットやリスクがあります。
このデメリットやリスクを軽減するための対策について解説していきます。
(1)塗装費用がかかる
規模が大きいため塗装費用も莫大だという点がデメリットですが、自治体によっては外壁塗装に適用できる助成金や補助金制度を定めていることもありますので、調べてみるのもいいでしょう。
高額費用を補助金で補うことができるかもしれません。
(2)塗装場所によっては工場・倉庫が一定期間使用できない
塗装修繕を開始すると、工場・倉庫が一定期間使用できなくなります。
生産ラインを止めるのはリスクがありますので、計画的に塗装作業を進めていき、どうしても作業を止めなければならない箇所については定休日や影響の少ない時間帯に合わせるとロスを軽減できます。
工場・倉庫の塗装修繕に使える補助金や減税制度
工場・倉庫の大規模修繕に適用される補助金や助成金、減税・減免制度があります。
中小企業の事業再構築を支援する「事業再構築補助金」や省エネ設備導入を補助する「先進的省エネルギー投資促進支援事業」、特別控除の適用を受けられる「中小企業投資促進税制」などです。
くわしくは、こちらの記事をご覧ください。
4.工場・倉庫の塗装修繕のポイントと最適なタイミング
工場・倉庫の塗装修繕の最適なタイミングについて解説していきます。
(1)塗装の劣化の兆候があった場合
屋根や外壁から雨漏りが起こるといった塗装が劣化した兆候が見られるときは、塗装修繕のタイミングです。
劣化診断をご利用ください。
(2)定期的なメンテナンススケジュールに従って行う
塗料によって耐用年数は異なりますが、一般的に外壁塗装の寿命は10年ほどですので、10年を周期として定期的なメンテナンスをしていくと建物は長持ちします。
年度はじめなどは補助金の申請が有利ですので、そういった時期に合わせて定期メンテナンスを計画するのがいいでしょう。
(3)業務内容の変更など建物の用途変更があった場合
ブランドリニューアルなどで工場や倉庫の利用用途が変更される場合、外観を変える絶好のタイミングです。
業務内容によっては事業再構築補助金が適用になるケースもありますので、コストを抑えて塗装修繕も行えます。
(4)自然災害など環境の変化があった場合
大型の台風や地震、津波、竜巻、落雷など、自然災害にあって建物を修繕しなければならないときは、塗装修繕も同時に行うタイミングになります。
自然災害による被害がわかった場合、塗装修繕に火災保険は使える?
風災・雪災・雹災を受けて屋根や外壁、ダクトなどが破損した場合は、火災保険が適用になります。
敷地内であればシャッターや駐車場、受水槽などの付属設備も補償対象ですので、自然災害後は火災保険を使って塗装修繕することも可能です。
5.塗装修繕の費用相場
塗装修繕の費用相場について紹介いたします。
(1)全体修繕
屋根
費用相場(1㎡あたり) | |
折板屋根 | 18,000円~ |
波型スレート | 30,000円~ |
外壁
費用相場(1㎡あたり) | |
カバー工法 | 18,000円~ |
外壁張り替え | 22,000円~ |
今話題の遮断熱塗料による省エネリフォームの費用相場は?
省エネ効果や防カビ効果など、機能性の高い遮断熱塗料による塗装修繕の費用相場は、塗料費用が1㎡あたり3,200円から5,100円、屋根の部分塗装は1坪あたり10,000円から13,000円です。
こちらに足場などの費用を加えた金額になります。
くわしくは、こちらの記事をご覧ください。
(2)部分修繕
費用相場(1㎡あたり) | 費用相場(100坪あたり) | |
ウレタン塗料 | 5,000円~ | 170万円~ |
シリコン塗料 | 6,000円~ | 200万円~ |
遮熱塗料 | 6,000円~ | 200万円~ |
フッ素塗料 | 7,000円~ | 230万円~ |
電気代を賢くカットできる節電窓コーティングの費用は?
窓ガラスを塗装する節電窓コーティングでも、電気代を節約できます。
25%の節電効果が期待でき、ご希望の企業様に対して省エネシミュレーションを実施しております。
6.まとめ
工場・倉庫の塗装修繕はメリットが大きいので、定期的に取り組んでいくことが大切です。
ただしコストも大きいため、タイミングも重要になります。
計画的に修繕費用を貯蓄していき、さらに補助金や火災保険を利用するなどして効率的に行うのがいいでしょう。
- カテゴリー : 工場・倉庫、修繕・リフォーム