工場・倉庫の雨漏り修繕と防水工事|志賀塗装株式会社 | 福島県いわき市を中心とした工場・倉庫・施設・店舗の屋根・外壁塗装、外装リフォーム、雨漏り工事、防水工事

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工場・倉庫の雨漏り修繕と防水工事

工場や倉庫で雨漏りが起こると、室内にある高価な設備を傷めてしまうだけでなく、作業中の製品に汚れが入り込んだり、お客様から預かった商品を汚してしまうリスクが高まったりなど、大きな損失につながる可能性があります。

この記事を読むと、工場や倉庫の雨漏り修繕の種類や防水工事の種類、その費用がわかります。

目次

1. 工場・倉庫に多い雨漏りのタイプ

工場や倉庫といった大型施設の屋根は、設計上どうしても一般の住宅の屋根よりも雨漏りしやすくなっています。
最初に工場や倉庫の屋根材の種類と、雨漏りが発生しやすいポイントについて解説していきます。

(1)工場・倉庫で採用されている屋根材の種類

工場や倉庫で多く採用されている屋根材は、「波型スレート」と「折板(せっぱん)屋根」の2種類です。
ひと昔前は波型スレートが主流でしたが、2004年までの屋根材にはアスベストが含有されていたため、波型スレートより折板屋根が普及するようになりました。
現在はアスベストの問題も改善されて、どちらの屋根材も幅広く使われています。

波型スレートの特徴は遮音性に優れている点と、安価なためコストパフォーマンスに優れている点です。
大きな音を発生させてしまう製造工場などで特に使われているのが波型スレートです。

折板屋根は金属の屋根材を折り曲げて小山を作っていき、強度を高めています。
ですから折板屋根のメリットは強度なのですが、反面、錆びやすい・排水しにくいといった弱点もあります。

(2)古い波型スレート屋根はアスベストに注意

2004年以前に製造された波型スレートは、アスベストが含まれている可能性があります。
国土交通省のサイトにもある波型スレート含有建材は、発じん(粉じんが発生すること)の度合いにより「レベル1~3」に分類されます。

最も飛散性の高いアスベスト建材は吹き付け材で、レベル1に相当します。
波型スレートはレベル3で、最も危険性が低い分類となっていますが、屋根の葺き替え工事などで解体する場合には発じんの可能性があります。

解体する際は、特別な教育を受けた作業員が防塵マスク着用し、湿式作業(建材を湿らせることにより少しでも粉じんの発生量を減らす作業方式)のうえ、産業廃棄物としての取り扱いと処分が必要です。
古い波型スレート屋根をリフォームで葺き替えたい場合、まずはご相談ください。

(3)雨漏りのポイント

波型スレート、折板屋根、どちらの屋根材だったとしても雨漏りが発生しやすいので注意が必要です。

1つ目は、経年劣化の影響で、金属の屋根材やボルトが錆びて穴があいてしまうというケースです。
特に経年劣化によって屋根の塗装が剥がれてしまうと、金属がそのまま風雨や紫外線の影響を受けますので錆びるのが早まり、雨漏りが発生する確率がどんどん高まっていきます。

2つ目は、台風や大雨、大雪などの自然災害の影響で屋根材が変形してしまうケースです。
屋根材が変形してしまうと隙間ができるため、そこから雨水が浸入して雨漏りが起こりやすくなります。

2. 工場・倉庫の雨漏りの修理・修繕

それでは実際に工場や倉庫で雨漏りが発生した場合、どのような修理・修繕方法があるのかをご紹介します。

(1)応急処置

屋根を修繕してくれる専門業者が来てくれるまでの応急処置としては、防水テープを購入して、雨漏りしている部分を塞いでおく方法があります。
どこから雨水が浸入しているのか、屋外からは専門業者でなければわかりにくいので、室内の雨漏り部分に防水テープを貼るのがいいでしょう。

屋外の雨漏り部分がわかるのであれば、そこに防水シートを被せておくだけでも一時的に雨漏りをしのぐことはできます。
雨漏りしている部分の面積が小さいのであれば、市販されているシーリング材を使用して隙間を埋める方法も有効です。
これらはあくまでも一時的な処置ですので、なるべく早く専門業者に依頼して屋根の点検をしてもらってから本格的な修繕を始めてください。

自分で応急処置した場合に、適切なシーリング材を使用しないと剥がれが発生したり、作業の過程で屋根材を傷めたりする場合がありますので注意が必要です。
また、適切な安全確保ができない状態での高所作業は大変危険なのでやめましょう。

(2)屋根塗装

屋根材の塗装が剥がれて金属が錆びている場合は、サビ取りを行ってから屋根塗装を行います。
塗装は、波型スレートの比較的小さなクラック(ひび割れ)などの修繕にも効果があります。
建物の診断を定期的に行って、早めに経年劣化に気づくことができれば、ほかの修繕方法よりもコストパフォーマンスに優れた屋根塗装で対処が可能です。

(3)カバー工法

大きめのクラックなど塗装では修繕ができない場合は、屋根材の交換になります。
これまでの屋根材をそのまま使用し、上から新しい屋根材を被せるカバー工法であれば工期が短くてすみます。
カバー工法は経年劣化した屋根材の撤去作業や、廃棄処理の費用がかからないため、全面改修よりも費用を抑えることができます。

(4)葺き替え工事

雨漏りしている状態で放置し続けてしまうと、建物内部の構造にも深刻なダメージを受けてしまいます。
屋根の強度自体が問題になってしまいますので、塗装による修繕はおろか、カバー工法でも修繕は難しくなります。

その場合、これまでの屋根材をすべて撤去し、新しい屋根に葺き替える必要があります。
費用も高額になりますし屋内からの工事も行いますから、工場の稼働を一時的に止めなければならなくなり、経済的にも生産性の点においても回避したい修繕工事です。

3. 工場・倉庫の雨漏りの修理費用相場

それでは工場や倉庫の雨漏りの修理・修繕費用の相場について確認していきましょう。
屋根の広さや塗料によって費用は上下しますので、ここでは300㎡の工場の場合の修理費用の目安を紹介します。

●300㎡の屋根の修理費用目安
修繕・修理方法波型スレート折板屋根
屋根塗装90万円~300万円60万円~150万円
カバー工法150万円~360万円240万円~400万円
葺き替え300万円~750万円360万円~1,700万円

こちらを比較しても、やはり屋根塗装による修繕が最も安価であることがわかります。
屋根材の耐用年数を超えている場合は屋根の葺き替え工事になりますが、それまでの期間は定期的にメンテナンスを行い、劣化が見られたら屋根塗装で対処していくのがおすすめです。

4. 稼働を止めずにできる防水工事の種類と費用

屋根の防水機能を高めるために防水工事を行うと、雨漏りの予防になります。
防水工事は大きく3つに分けられます。

(1)防水工事の種類

シート防水

シート防水は、塩化ビニールなどで作られたシートで防水層を作る方法で、機能性も高く、コストパフォーマンスにも優れているというメリットがあります。
ただし排気口や貯水タンクといった障害物の多い屋根では作業が難しいことと、シートの継ぎ目に弱点があります。

塗膜防水

塗膜防水は、塗料で防水機能を高める方法です。
耐用年数はウレタン防水で10年~13年、FRP(繊維強化プラスチック)防水だと10年ほどで、メンテナンスとして10年おきに塗り替え工事が必要です。
シート防水ができない障害物の多い屋根でも、塗膜防水は施工できます。

アスファルト防水

アスファルト防水は、屋根に高温で融解したアスファルトを敷いたり、バーナーで炙ってアスファルトを張り付けたりする方法です。
防水性だけでなく耐久性にも優れていますが、イニシャルコストは最も高くなります。
耐用年数は15年から20年です。

(2)防水工事の費用相場

防水工事の費用の目安について紹介していきます。

●300㎡の屋根の防水工事費用目安
防水工事の種類費用目安
シート防水110万円~230万円
塗膜防水180万円~260万円
アスファルト防水230万円~300万円

なお2000㎡の工場であれば、シート防水で750万円~1,500万円、塗膜防水で1,250万円~1,750万円、アスファルト防水で1,500万円~2,000万円です。

5. まとめ

工場や倉庫は規模が大きいので、修繕・修理や防水工事の費用も高額になります。
最も安価な工事は、修繕では屋根塗装、防水工事ではシート防水になりますが、安さだけで判断するのは危険です。
屋根塗装やシート防水などは職人の手腕によって効果が変わってきますので、実績があり信頼できる業者に依頼することが大切です。

定期的に建物の点検をして、深刻な被害が出る前に雨漏りの修繕を行うようにしましょう。